「お」は付くのか付かないのか――エルの天秤
 久々ですみません。

 今回のネタはエルの天秤。某所で「お」は付かないんじゃないかって話を聞いたんで、そこんとこどうなん? ってことで考えてみることに。




 で、問題となる部分の歌詞を自分で聞き取って書き出したのがこれ。

お帰りの船賃でしたらご心配なく 既に充分すぎるほど戴いておりますので
けれども彼はここでさようなら 残念だったね


 問題は、「お帰りの船賃でしたら」の「お」は付くのか付かないのか。とりあえず、実際に曲を聞いてみることに。
 まず実際のCD。……、…………。
 うーん、やっぱ「お」が付いてるように聞こえるけどなぁ。ただ、低音の楽器の音がそう聞こえてるようにも感じられる。判断つけがたし。
 次にDVD。……、…………。
 むむむ、こっちもやっぱり付いてるように聞こえる。CDよりはかなりはっきりと「お」と言っているようだ。息継ぎの音が聞こえているとも取れるが、ここまではっきり聞こえるだろうか。だが、「お」と「帰りの船賃」の間がくっきりと途切れている気がする。ここが繋がるように聞こえていたら確実に「お帰りの船賃」であると断言できるのだが……。

 実際に聞いて、耳で判断するのは少々無理があるようだ。なので、ここは文章的な面から攻めてみよう。
 問題となる歌詞は仮面の男の台詞になるわけだが、発言者である仮面の男とこの発言の対象者である貴族の娘の間には身分的格差があると考えていいと思っている。仮面の男の素性は知れないが、ここでは船頭に扮している。さらに相手は貴族の娘であり、かつ依頼者の娘である。明らかに船頭よりは貴族の娘の方が上だろう。
 仮面の男はこのことを考慮してか、はたまた実はそういう性分なのか、貴族の娘に対して丁寧な口調で話しかけている。「ご心配なく」や「戴いておりますので」がそれだ。もし「お」が付かなかったら、これはちょっとおかしいことになる。そこだけ丁寧じゃなくなるのだ。「帰りの船賃でしたらご心配なく」だと、まるで「だ、である」口調と「です、ます」口調が混じっているようで、どうも変な気分になる。ちょっと言い過ぎたかもしれない。が、「ご心配なく」と「ご」を付けるのなら、「お帰りの船賃」と「お」を付けてもいいと思うのだ。

 以上より、自分はエルの天秤の該当部分の歌詞は「帰りの船賃」ではなく「お帰りの船賃」であると思っている。だが断言はできない。真実はRevoさんかじまんぐに直接聞いてみないことには解らないだろう。それも野暮なことかもしれないが。
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by lyricist_m | 2006-04-25 23:30 | 趣味
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